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症状について

多汗症

いわゆる汗かきのことです。全身の多汗症を当院で治療することはできませんが、ワキの汗が気になる方にボツリヌストキシン(いわゆるボトックス®)注射がお勧めです。
汗ジミなどをつくる汗は、ほとんどサラサラの無臭の汗で、エクリン汗腺から分泌されます。これは、皮膚の浅いところに無数にあり、多汗症の手術をしても、全て取り除くことはできません。また、再生もしやすいため、手術後一旦落ち着いていても、再発しやすいことが多いです。ボツリヌストキシンを皮膚の浅いところに注射すると、エクリン汗腺をコントロールしている神経のところでブロックしてくれる結果、ブロックされたエクリン汗腺からはほとんど汗が分泌されません。注射後、2,3日で効果が出て、3~6ヶ月ぐらいかけてブロッされていたのが回復してくるため、効果は切れてしまい、元の状態に戻ります。毛根の周りに汗の腺が多いので、ワキに注射する時も毛があるのとほとんど同じ範囲で細かく注射していきます。ワキガの原因となるアポクリン汗腺には、注射をしても反応しないため、ワキガ(の臭い)をボツリヌストキシンで抑えることはできません。汗をたくさんかいた後の汗臭い臭いや、Tシャツなどの服についた汗に雑菌などが繁殖して臭うニオイなどは、汗の量を抑えることで、かなり改善します。ワキガと自分で思っていても、実は汗が多くて、臭ってるだけだったこともあるので、悩んでおられる方は、一度診察を受けてみてはいかがでしょう。手足の多汗症には、ボツリヌストキシン注射はほとんど効果がないため、当院では行っておりません。